山崎響のセンチメンタル暴力ブログ

物語を書いたり、書評したり、あれこれ思ったり。 演劇、映画、小説、色々見たこと、聞いたこと、そんな事を書いてます。 気軽にコメント下さいねっ!

ふわふわのダブルロールじゃないとちょっと。
風になびいて届けマカロン。

月の明かりを受けて、

ぼんやりと浮かぶ夜桜。

この景色を一緒に見た人はもういない。

たしかにあった時間が、

月日とともに、

嘘のように滲んで消えていくようだ。

あの日あの時、この場所に、

僕たち二人は存在していた。

交わした言葉も、

溶かした気持ちも、

お前の横顔も、

もう頼りない記憶の一ページになってしまいそうだ。

誰に聞いても分からない、

誰も知らないこれを、

僕は誰かと語り合いたい。

そんな風に毎年思うのだけれど、

毎年毎年、口惜しいことに、

寂しさは散る。

そして、なんだかんだまた、

桜が咲く。




一寸先

一寸先は闇。って、

一寸ってどんなもんよ。

一寸法師ってあるぐらいだから、

だいぶ近いところから見えなくなってるよね。

お先真っ暗、

目の前が見えない、

そんな感じかな。

眼前に広がる景色は、暗い。

未来は見えない。

反対に、

振り返った過去の輝いていること輝いていること。

あの時は楽しかった。

しかし今は夜。

それは、月が明るく照るのに似ている。

輝く過去って、

暗い時に浮かぶ希望、または慰めかもしれない。

とにかく綺麗なものだから、ずっと見惚れていたいものだ。

なのだけれど、マッチほどの明かりでも見出して、

先に進まなきゃいけない。

いや、

我々の足元は動く歩道になっていて、

立ち止まっても、歩いても、

とにかく先に進まされていく。

動く歩道と時間は止まらないのだ。

まぁ、

過去の輝きが、

うっすらと行く末を照らす時もあるかもしれないのだから、

あってないようなものを、

たぐりたぐり、進んでいく。

言う。ということ。

彼女はまだ抱きしめている。

離そうとせず、ぎゅっと抱きしめている。

頬を寄せ、そして、抱きしめている。

彼女は泣いている。

彼女は諦めないし、

彼女は忘れない。



もうその卵は孵化しない。



誰が言えるだろうか。

誰よりもその卵の冷たさを知っているのは、

抱きしめていた彼女だ。


少しずつ冷えていく温度に、

ずっと連れ添ったのは、彼女だ。

誰よりも知っていて、

誰よりも知りたくない。

その矛盾を抱えている彼女に、

誰が言えるだろうか。





誰よりもそんな彼女を知っていて、

一緒に背負う彼をのぞいて。











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