山崎響のセンチメンタル暴力ブログ

物語を書いたり、書評したり、あれこれ思ったり。 演劇、映画、小説、色々見たこと、聞いたこと、そんな事を書いてます。 気軽にコメント下さいねっ!

ふわふわのダブルロールじゃないとちょっと。
風になびいて届けマカロン。

2014年07月

創作短編イイ話 『立派な子供』

どうも。

山崎 響です。

夏ですね。

夏と言えば皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。

なんでしょうか。

そう、

終戦ですよね。

夏と言えば終戦、玉音放送。

きっと皆さんもいの一番にこれを思い浮かべた事でしょう。

海とか花火とかそういう、

甘ったれたことを思い浮かべた方は、

一度脳外科で見てもらうといいでしょう。

ということで、

今回も短編創作です。

読んでいただけたら嬉しく思います。








タイトル 『立派な子ども』





gfsgr




意識が戻った私が
 
最初に見たのは6つの子供の人影だった。
 

逆光で顔は見えなかったが、
 
手には銃を持ち、
 
こちらを見下ろす影だった。
 

私はたしか、
 
敵兵が落とした爆弾に吹き飛ばされたはずだった。
 

「運がいいね。おじさん。大丈夫?」
 

一人の子供が
 
そう言って手を差し出した。
 
私はその手を握り引き上げてもらった。

 

振り返ると、
 
私は大きな穴に落ちていたようだ。
 

周囲には沢山の死体が転がっている。
 
仲間のも敵兵のも重なって転がっている。
 

意識が無いうちに
 
激しい戦闘があったことは手に取るように分かった。
 

私は指揮官だった。
 
一個小隊を率いる将だった。
 
そして、
私の隊はどうやら全滅したらしい。
 

「この辺りにいた敵兵は全部倒したよ」
 
「そう、だからおじさんは、家に戻って休んでよ」
 
「あとは僕たちに任せて」
 
「大丈夫だからさ」
 

私は逆光の中で立つ彼らを
 
頼もしいとすら思った。
 
子供ながら、
 
国を守る為に戦っているのだ。
 
誇らしかった。
 

「君達も軍に所属しているのか?」
 

「まだ子供だからね。軍には入れないよ」

 
「けど、お父さんや貴方や大人達は戦っているし、それに男は戦わなきゃ」

 
「早く大人になってちゃんとした隊に入りたいよ」

 
「守る為に強くなりたい」


 



「そうか、立派だな君たちは」


 




私は深い感謝と尊敬を持って、

その子達と別れ、
 
家へと戻り、
 
妻にこの話を聞かせた。
 
すると妻は
 





「子供に銃を持たせて何が誇らしいのよ。

 
誰が立派だっていうのよ」

 



と泣いた。









いかがでしたでしょうか。

やっぱ子供は無邪気に虫とったり、

プール行ったり、

遊んでてほしいですね。

それが大人たちの責任でもあり、プライドなのかなぁ。

などと、子供を持たぬ身分で申したりしています。

嫁にも子供にもしたい事をさせてやれる。これ以上に俺の誇りはない。

と、

誰かが言ってました。

あ、

言ってなかったかも。

あ、

むしろ今作ったかも。

ではまた。

 



 

創作短編 タイトル 『退屈』

ボンジュール、ボンソワール。

マカロンタベマスカァ~?

はい。

山崎 響です。

明日からまた一週間が始まりますね。

だからどうだというと、

まぁ、どうということもない。というのが、

大人の嗜みでしょうか。

何をもって大人と定義するかは分かりませんが、

時間の感じ方だけはしっかりと大人になっている気がします。

一週間、一か月、ワンシーズン、一年、

とにかく年々短くなっていきますね笑

大人。

できたら中身もともなって年を取りたいものです。

さて、

今回も一枚の写真からの妄想創作話です。

見てやって下さいませ。






タイトル 『退屈』







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『お送りしているのは
DJ コーフィー
24ウィークエンド オータム
70‘sスーパーサウンズ
次に流すのは
K ビリー ・・・・・・』




車は走る
 
何も無い道をひたすら走る

男の2人旅




隣では連れがタバコをふかしていて
 
その隣では俺がタバコをふかしている



何日目になっただろうか

この旅は




一日目には
 
女の話をし尽くして


二日目には

思い出話をし尽くして


三日目には

真剣な話をして


四日目には

冗談話が底をついた




そして今

タバコをふかしている



何も無い一本道を

車は80キロで走っていて

ラジオからは音楽が流れている



この旅は

どこに

というより

どこかへ

行かなければならない気がして



大学最後の秋休み

とりあえず

二人で車に乗り込んだのだった




しかし

この一本道




交差点はまだ無い


行き止まりにもぶつかっていない


分かれ道も出てこない



このまま行って

いいのか


この先に

何があるのか



引き返すには

進み過ぎたし


進むには

先が見えなさ過ぎる



「こんなもんか」

「こんなもんだろ」



二本目のタバコ

に火をつける



たしかに

ガス欠の心配は無い

道は続いていて

煙草があって

ラジオからは音楽が流れている



退屈だが

悪くはない





『お送りしているのは
DJ コーフィー
24ウィークエンド オータム
70‘sスーパーサウンズ
次の曲も
K ビリー ・・・・・・』




まぁ






どこかには着くんだろう




おしまい








 


いかがでしたでしょうか。

大学生の二人旅。

これはレザボアドッグスという映画のオープニングに、

ラジオDJが曲紹介をして、

テーマ曲が流れてくる場面を意識して、

というか、

ほぼパクりました。

私の好きな映画の一つです。

ラジオDJがけだるげに曲を紹介し、

車の二人もけだるく聞いてて、

車だけがどんどん前に走っていく。

そんな情景です。

本当は、レザボアドックスのオープニングにあるような、

どうでもいい話。

だけど、ひきつける会話。のような物を

書けるようになりたいなぁ。と思っています。




ということで、

今日はこのあたりで。

ではまた。
 

創作短編恋愛話 『彼女』

しっとりと、

いい女気取りでこんにちは。山崎 響です。

今日も今日とていつものお遊戯をいたします。

一枚の写真から妄想して、

ショートストリーのような、

ポエムのような、

ポエム。

こんなに恥ずかしい言葉ってなかなかないですよね。

ポエムって!

詩というほど何かも詰まってないようですし、

気の迷いで書いたポエム。

その程度がふさわしいようです。

ま、

見腐りんさいや。








タイトル 『彼女』








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彼女なら
 
わかってくれよ
 

 
ずっと思っていたけれど、

 

彼女なら
 
伝えたい
 

 
思い始めた

 


俺の心はあげたつもりだったけれど、
 
本当に大事な物は

 ポケットの中でぎゅっと手で握っていた。
 
あげるとこまではまだ厳しいけれど、




誰にも見せたことのないそれを





最近は

見せてるよ。

気づいてるか分からないけど。




かなり怖いことだけれど、
 
この感じは
 
なんて言うんだろう。



俺を見せれば見せるほど、

彼女が大切に

なって行く。
 





おしまい。


 






真ん中揃えで書いてみたりして。

少し画像から想像したにしては、

内容が女々しいかな?

とも思いましたが、

女々しくない男ってのを私は知らないし、

人は見た目じゃないし、

まぁいいか。

という気持ちです笑

いかがでしたでしょうか?





あ~。

コメントでもいいね!でもなんでもいいから反応欲しいなぁ。。。

そしたら盛り上がるのになぁ。。。






私がな!






ではまた。












 

創作短編コメディ 『タイムマシーン』

サイバイザー!!

ということでね、

こんにちは!っぽく言ってみました。

どことなく必殺技っぽくて好きな言葉です。

そんな彼にはカナディアンデスロック

どうも 山崎 響と申します。

今日も懲りずに一枚の写真から妄想だけを駆使してお話を作ってみました。

コメディと言ってるわりにはギャグとか一切出て来ませんし、

コメディになってるのかも分かりませんが、

缶酎ハイ片手に読んでいただけたら幸いです



タイトル 『タイムマシーン』





img_0 (3)





 



















 「おい。なんかカラフルなタイツが出てきたぞ。これ」


「なに?え。なにこれ」


「出れない!ちょっと、そこの人!手を借して」


「俺?や、俺イヤだよ。俺」


「なんで?俺だってやだよ」


「どっちだっていいから!出るの手伝ってよ!ちょっと!」


「怖ぇ。喋ってるよ。こいつ」


「ヤバいんじゃね?」


「いや、ヤバくない。ヤバくないから、いいから、とりあえず引っ張ってよ」


「逃げるか」


「逃げようぜ」


「待って!行かないで!一杯おごるから!どう?や、三杯おごるから!どう!?」


「どうする?」


「いや、どうする?って、洗濯機の中に居るってどう?で、出れないってどうよ。これ。ヤバい。絶対ヤバい」


「ヤバくない!ヤバくないから!これ!そうこれ!タイムマシンなのよ!これ!あたし、未来から来たのよ!」


「ヤバいヤバい!よけいヤバい!なんか言ってっぞおい!」


「精神病?」


「違う!!違うの!本当!これ本当!!」


「おぉ、おい、行こうぜ。こいつ本物のヤバい奴だって」


「じゃあ、お前さ、何年から来たんだよ」


「おい!何聞いてんだよ!いいって、そんなのいいって!行こうぜ!」


「待って!言う!あたしは2014年7月26日の午後5時から来たの!っていうか、今って何年の何月なの!?」


「え?」


「いつから来たって?」


「2014年7月26日!」


「それって・・・明日だな」


「あ、・・・明日だな」


「はぁ?明日ぁ??じゃあ、今って2014年7月25日!?」


「だね」


「の、今、午後五時だね」


「閉めて!扉を閉めて!」


「今度は閉めろっつってるぞ」


「言ってるな」


「いいから閉めてって!そして見なかったことにして!」


「・・・。出す?」


「出すか」


「いや、いい!いいから!ほっといて!」










「死ぬほど怖かったのに。どうなるかわかんなくて、死ぬほど覚悟を決めたのに・・・前日って!」


「なんか可哀想だな」


「なんかな」


「あんなにびびって、たった一日タイムスリップしただけなんて・・・」


「いやぁ、けど、お前、一応未来から来たんだろ?それは本当なんだよな?」


「そうよ」


「すげぇじゃん。なぁ?」


「おお!すげぇよ!一日だけでもすげぇよお前」


「・・・。そう?」


「おお!すげぇよ!」


「あぁ~、けどさ」


「何よ」


「別に聞きたい事とか無ぇな。お前に。普通、こういうのって、未来はどうなってんすか?とか言うじゃん?」


「あぁ、確かに。だって明日だもんな。普通だな、なんか」


「ほら!こうなるじゃん!だから扉を閉めてつったのに!」


「つーか、どうするの?お前」


「何が」


「帰れるの?」


「あああああああっ!!帰る術がない!どうしよう!」


「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!無ぇのかよ!ヤベぇじゃん!」


「いや別に良くない?どーせ明日だろ?」


「あそうか」


「えーーーー。雑に扱うなよあたしを~。一応未来人だよあたし」


「けど、明日じゃん」


「ちょっとあと。って感じだな、たしかに」


「えーーー。丁寧に扱えよぉ」


「それより、三杯おごれよ」


「おお、そうだ。おごれよ。飲みながら聞くよ。お前の未来の話」


「えーーーー」


「あ、っていうか、今日のお前も呼んで飲もうぜ」


「えええーーーーーっ」






おしまい







どうでしたか?

独特の世界が妙にクセになる。といったところでしょうか?

私もそう思います。

タイムマシーン。そんな物があっても私はきっと使わないです。

だって、

人の目は前を見る為についてるんだから。byドラえもん

とか言ってみる。

ベルサイユ宮殿華やかしころ。とかなら行ってみたいです。

そういえば、

ずっと前に深田恭子さんがこんな事を言っていたそうです。

私の前世はイルカ。

その前がマリー・アントワネット。

そして、私はマリー・アントワネットの生まれ変わり。

一回イルカを挟んだことによって、マリー・アントワネットの罪は浄化されてるらしいです。

そんな人でも、

立派に大人になれるってことが驚きですね笑



では、また。

 

創作恋愛話 『恋の浮遊』


こんにちは。山崎 響と申します。

今回の記事も、一枚の写真からショートストーリーを作ってみました。

映画『恋の惑星』からのワンカットだと思います。

ので、もろに影響を受けて恋愛話なんぞを。

照れくさいし、何年か後に見たら枕に顔を埋めてじたばたしそうな出来ですが、

まぁ、

まぁまぁ、

まぁまぁまぁ?

イイ話というか、そんな思い出あるよね~。

といった仕上がりになったかなぁ?と思っています。



タイトル 『恋の浮遊』






img_0 (2)




私の二十歳は
 
あなたの思い出しかない。

 

汚いアパート、
 
汚い街並、
 
汚いシーツに、

汚いベット。
 
シャワーも浴びずに、

汚いあなた、

汚いあたし。


その全てが愛しかった。





昼過ぎに起きて、
 
しなければいけない事を全て無視して、

だらしないあなた。

だらしない私。



そんな毎日が

たまらなく好きだったの。

このまま

ずっと

どこまでも

二人で堕ちて行きたかった。

行けると思っていた。

この日々が

ずっと続くように祈っていたの。

続かないって

思いながら。




あなたは馬鹿だから、

続くって信じているようだった。

私はそんなあなたを

横目で見ながら

安心できた。




あなたと

一緒に居たら、

私のこんな願いが

本当になるような気になれたの。




馬鹿なあなたを

見ていると、

同じくらいこの馬鹿な願いが

許される気がしたの。



本当にそんな気がしていたの。

叶わなかったのに、

叶うはずのない日々だったのに、

色々な物を失っただけなのに、






なぜだろう。


忘れられない。




おわり。







いかがでしたでしょうか?

蒸し暑い部屋

湿気



今になってなんだか懐かしい物って色々とあると思います。

忘れられない恋愛なんてものが出来たら、

それはきっと

青春としては大成功ですよね。

人生としても大成功かもしれませんね。





あと、こういう真面目な事を言った時は、

出来るだけ優しくしてください。

からかわれると軽く死ねます。

では、また。









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