こんばんは。
山崎 響です。
思い出はたまに心からどろっとあふれて
足を絡め取ったり
胸を苦しくさせたりしますね。
それすらも心地よかったりもしますが。
今回も一枚の写真から・・・
というのは嘘で、
今回は先に文章が出来たので、
後から画像を探しました。
まぁ、どちらにしてもまた勝手な妄想を膨らませてお話を書きました。
ということに変わりありませんが。
では、
お時間と暇がゆるすならばご覧になっていただければ幸いです。
タイトル 『あの街』
あの街を一緒に歩こう。
君が手をひいてくれたあの街を。
あの海を一緒に歩こう。
二人の名前を書いたあの海を。
今 君がいるあの街には素敵な話があるんだ。
よくあるカップルの話だけれど、特別な話があるんだ。
当たり前のように手を繋いで歩いたあの街に
誰も知らない特別な話があるんだ。あの街には。
あの夜を一緒に過ごそう。
君が隣にいてくれたあの夜を。
あの宿で一緒に過ごそう。
暖房が効き過ぎたあの宿で過ごそう。
食べ過ぎて 飲み過ぎて ふらふらになって笑って歩こう。
寝起きの飲み過ぎて腫れた顔を写真に撮って
少し君を怒らせたりしよう。
コーヒーを飲んでタバコを吸ってごろごろして
二人でシャワーを浴びて
君が化粧してる横で俺は言葉が解らないテレビを見て
鏡越しに目が合ったりしよう。
そんなありふれたことをして過ごそう。
誰にも話せるようなことじゃないけれど、
素敵な話があるんだあの街には。
そういう特別な話が。
二人だけの時間を過ごそう。
当たり前だった二人の時間。
幸せだった二人の時間。
いつか。 必ず。 いつか。
おしまい